アートディレクター西野純子のブログです。
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2009年を振り返る
今年は激動の1年でした。

大きな話としては、人が増えたこと。
平均年齢20代半ばのスタッフをかかえて
一生懸命がんばってきました。
広告デザインの経験が少ないスタッフが大半の中で
本当によくやったと思っています。

それも、長く続いているお客様の温かい心に
かなり支えられたということが大きいと思います。
本当にありがとうございました。

それと、今年は、
新たにお取り引きさせていただくことになったお客様も多く、
今までにはない分野を知ることができて大変勉強になり、
大きく自分自身を成長させることができたと思っています。
新しい出会いに深く感謝しております。

結局、やっていることはデザインだったりしますが、
創っていたのは人と人の関係性だったんだな、と
強く感じました。

みなさまに支えられて、なんとか2009年の年末を
無事迎えることができそうです。
来年も一層努力して、みなさまにお応えできるように
がんばりたいと思います。

どうか、みなさま良いお年をお迎えくださいませ。





マルチタスク
冬休みに入りました。
仕事を自宅で続けながら、いろいろ普段から考えていることを
ブログに書こうと思います。

弊社は創業してから1年半ですが、おかげさまで
スタッフも5人から、約2倍の9人に増え
創業時とくらべて現在仕事は最大量で引き続き増収傾向にあります。

創業時から私が意図的に実施していることがいくつかあって
それが少なからず結果に結びついていると思っています。
根底にあるのが「前のやり方を踏襲しない。まず自分の目で確かめ体感して
新たに自分自身で方法を決めていく。」というポリシーです。

そのために今年実施したことは、
出向社員を廃止して、転籍と独自採用で全員自社の社員にしたこと。
独自のやり方で進めるために、足並みを揃えたいと思ったからです。
そして、この会社を選んでくれたスタッフに対して
どんなことがあっても守り抜いていくという重責のもとに日々行動しています。
広告業界は非常に厳しい状況です。ひとたび気がゆるむと大変なことになります。

最近は家に帰るのが週1、2日でしたし、1週間で10時間くらいしか寝てないので
「タフですねー」と言われますが、実は全く「タフ」ではありません。
きっと「自分のため」だけでは、ここまで頑張れなかったと思うのですが
「このスタッフたちのため」と思ったからできるのだと思います。
経営者ってこういうことか、と実感させられる日々です。

前述の「質とスピード」の話も、
特に「スピード」については、タブーなのか業界内で語られないのですが
「社員を守り抜く」ために、相当意識して実施していることなのです。

意識して実施しているもうひとつのこと・・・
それは「マルチタスク」です。

前の会社には営業職がありましたが、弊社にはいません。
今後も不要だと思っています。誤解のないように書きますが
「営業が不要」ではなく「営業職が不要」なのです。
むしろ「営業」自体は常にしていなくてはならない、と思っています。
どんなに忙しくても仕事が潤ってても「営業活動しつづける」必要があります。
そもそも、前から私は「自分自身で常に営業」というスタンスで仕事していました。
だから新規をとることも含めて、自分自身が動くことを基本に考えています。
難しいかもしれませんが、クリエーターも管理職も全員営業しないといけないです。
だから、「営業職」は不要なのです。
とくに弊社のような中小企業は、専任にするほどの余裕はありませんし。
専任だと、もし仕事が少なくなってきたら「それは営業の責任」と思うでしょう。
専任にすることで本来自分たちのすべきことの責任を回避すると思うのです。
仕事は常に「お客様」「エンドユーザー」のことを考えていないといけないので
社員全員が役職にかかわらず「営業」を意識すべきなのです。
新規営業は主に私の役目ですが、ふだんの仕事のリピートも大事なので、
そのために、言葉使い、ビジネスマナー、仕事の基本の徹底など、
いつも私は厳しく言っています。見逃さないように、忙しくても注意します。
クリエーターであっても、一社会人としての振る舞いが大切です。

「マルチタスク」のもうひとつは、クリエーティブと管理の垣根をなくすこと。
うちには、社長以下はデザイナーとクリエーティブマネージャーがいますが、
クリエーティブマネージャーは経理や総務などの管理業務をしながら、
クリエーティブ業務もしています。
今2名いて、1人はコピーを書きますし、もう1人はMacでデザインもします。
2人とも工作も上手で、パッケージのダミーも作ってくれます。
プレゼン前の会議では案も出しますし、マネージャーだからといって
大目に見ることはなく、全く同じに扱ってきびしくダメ出しをします。
なので、役職名に「クリエーティブ」とつけたのです。

「マルチタスク」はそんなに不思議なことでもないのです。
社員には、役職が違っても相互理解して全員同じスタンスでいてほしいからです。
なにかが起きたとき、「誰かの責任」として片付けてしまうのを避けたいのです。
みんなの問題としてとらえて、みんなで解決していくことをしないと
会社はもろく崩れてしまいます。プレゼンで勝ってうれしいと思うときも
負けて悔しいと思うときも、制作も管理もおなじテンションであってほしい。

そもそも私が究極の「マルチタスク」です。
当たり前ですが、経営・管理・クリエーティブ・営業の全部をやっています。
財務諸表をながめながら、率先してデザインもします。
(結構合成とかのMac作業も、いまだに若い人には負けてないと思ってる)
経営陣に入ったら、現場作業をしてはいけない風潮が前にあったのですが
私は生涯現場(デザイン)をやりたいのでこの道を選択した、とも言えます。
だから帰れない日々が続くのですが、望んだ道です。

結果として会社経営がうまくいくのなら、方法は独自でいいと思います。
不況と大変革の中で、
「ありえない」「今までにない」ことが起きているのであれば、
「ありえない」「今までにない」やりかたで対応してみる。
既成概念をもたずに、変化の波に対応できる柔軟な姿勢で
来年にむけて進んでいきたいと考えています。





ギアを合わせる
変化する時代の中で
この業界もとりわけ大変革をしている最中ですが、
柔軟に見えて、実はある視点からみるとだいぶ遅れている気がします。

そもそもクリエイターは職人気質なところもあって
時代の先端を走っているようで
今の時代に起きている大変革には、実は弱い感じがしています。

金曜の納会で、ちょっと真面目に話してしまったことがあります。
今は「質とスピード」だということ。
この業界では、「質」はよく話題になりますが「スピード」という考え方が
あまりないかもしれません。でも時代は間違いなく「スピード」です。

「スピードを上げ、密度を濃くすれば、延々と残業をしていたときよりむしろ、
仕事の質は上がる」というところを読んで
自分が最近考えていたことと全く同じだ!と思いました。

前から「時間をかければかけるだけ良いものを作ることができる」とか
「じっくりと時間をかけてないものは良いものではない」という風潮が
この業界にはありました。そもそも職人気質だからだと思います。
私は「時間をかければ良いものができる可能性は高い。というか
時間をかければ出来て当たり前。」だと思っていて
「正しい答えを瞬時に出せて良いものを早く作れるのが一番能力が高い。」と
考えているので、良いものができたとしても「時間がかかっている」ことには
あまり評価をしていません。

デザイナーが二人いて
A:時間がかからないが普通のものを作る人
B:時間をかけて良いもの作る人 がいたとしたら
私にとっては前者のAの方が良いです。
きちんとしたディレクションをしてあげれば
前者の方が経験値を高められるからです。

正しい答えを早く出せるようになるには、経験値を高めるしかなく
短期間に経験値を高くするためには、早く仕事をして今までの2倍3倍の仕事を
同じ時間内にするしかないのです。ある意味、訓練に近いかもしれません。
でも、経験値を高めて頭の回転が早くなることは
フレキシブルで発想力が高まることにつながります。
クリエイターが最も必要とすることなのです。
だから、「スピード」は、クリエイティブと無縁ではなく
むしろ大事だと思っています。「スピード」=「単なる効率」だと思っていると
マイナスに見えてしまうかもしれませんが、
「スピード」が「経験値」を高め、さらに「高い経験値」から
「高い発想力」や「柔軟な思考」によって「的確で早い判断力」を
身につけることができると思うのです。

だから、「意識して早く仕事する」必要があるのです。

もうひとつの重要な課題、
「デジタル化したことで単価が下がっている」という
現実もあるからです。
残念ながら「時間をかける」ところに「ギャラは支払われない」のです。

それでも
「じっくり時間をかけて今までのように仕事したい人はどうすればいいのか?」
・・・方法はあります。給料を減らすしかありません。

おつかれさまでした
昨日のことになりますが、
実質弊社の最終営業日となりました。
(私は年末すこし仕事に出ますが、、、)

納会ということで、今年はケータリングを注文しました。
サーモンサンドやチキンなどクリスマスメニューになっています。


コピーライターKさんからの
すてきなクリスマスの贈り物、シュトーレン。
おいしかったです。ごちそうさまでした!


バウ広告の方たちも挨拶にいらしてくれたので、
いっしょにカンパーイ!!
無理矢理私がひきずりこんでしまいました・・・。


楽しくお話できてよかったです。
また、遊びにきてね。

そういえば、Si君の話していた地元の踊り「松本ぼんぼん」を
YouTubeで聴いてみましたが、
私の地元の踊り「太陽おどり〜新・八王子音頭〜」の方が
やっぱり出来がいいような気がする。身びいきで申し訳ないけど。

なにはともあれ、今年一年おつかれさまでした。






クリスマスイヴに・・・
日をまたいでしまいましたが、
昨日のクリスマスイヴは、出張校正で牛久にSa君と行ってきました。

牛久に着いたら、印刷の方に
どうも進行が滞っていて立ち会いが40分遅くなると言われました。

それじゃ、ということで
牛久の大仏を見学しに行ったのです。



高さが120mで自由の女神の約3倍、奈良の大仏は
手の上に乗る大きさだとか、、、。
びっくりしました。
あまり時間があるわけではなかったので
入場せずに外から眺めていました。



なんだか、イベントもあるらしく
クリスマスのような光のパフォーマンスです。
まるでミッドタウンのクリスマスイルミネーションのような
灯籠?です。

いやーーー。すごい。

まさか、クリスマスイヴに大仏を見るとはね。
(Sa君、なにげに喜んでた?!)
スタッフのみんなに大仏のお菓子をお土産に買って帰りましたが
なんだかミスマッチな感じがして、いまひとつの空気でした。
すみません。。。

・・・そして、私は一人でクリスマスイヴなのに完徹です。
いろんな意味で思い出深い一日になりました。


クリスマスモード その4
先週末金曜は、
ディスカヴァー21様のクリスマスパーティーにご招待をいただいて
帝国ホテルまで行ってきました。

著者の方、書店の方、私と同業のデザイナーの方などなど
いろんな方がいらっしゃいました。

ディスカヴァ−21様のみなさまのバイタリティには
いつも圧倒されますね。



同級生だった勝間和代さんが・・・・また、踊ってる・・・
(私は写真を撮らなかったので、ご本人のブログ→コチラをどうぞ)

出版されている本がディスプレイされていました。
うちがデザインを担当した
Twitter小説集 140字の物語」も展示されていました。
下の写真の中央のちょっと右にある水色の本です。
うちは広告やパッケージデザインが多く
ブックデザインはあまり経験がないので
いろいろと参考になります。(もっと勉強しないとなーー)


最後に素敵なクッキーをいただきました!


ありがとうございました!!
クリスマスモード その3
同じマンションの4階に
同業のプロダクションさんがあって
私の前の会社のときも偶然同じビルだったところから
時々お会いするたびにご挨拶しています。

そちらの社長様から、
とても素敵なクリスマスプレゼントをいただきました。


みんなでジャンケン大会になり、
大喜びでいただきました。

私はジャンケンに参加せず、残り物には福、ってことで。


いただいたのは、かわいいサンタさんのカップに入った
チョコプリンでした。ごちそうさまでした!

クリスマスモード その2
うちは、赤坂サカスにもミッドタウンにも歩いていけるのですが、
今、イルミネーションがとってもキレイです。

こちらがミッドタウン


連日、見物にいらしている人でいっぱいです。
とてもおすすめです。

そしてこちらが赤坂サカス


師走の忙しさに奔走していますが
キラキラした街の中を通り抜けながら
ちょっと幸せなキモチになる瞬間です。

クリスマスモード その1
忙しくて書き込みが遅れましたが
12月初めから社内にクリスマスツリーを飾っています。

今年中途入社したA君が
「職場にクリスマスツリーがあるところって見た事ない」と
言ってくれて、ちょっとうれしい。

仕事に忙殺されている毎日だけど、
みんなの癒しになるように、と去年ポケットマネーで購入しました。

今年もクリスマス仕様のかわいいクマの置物を
お世話になっている方からいただいて、いっしょに飾っています。
とてもかわいくて、すてきな感じです。ありがとうございました。


うちの会社の最もメルヘンな一角です。
出張、出張、出張
今、新幹線に乗っています。
先日撮影が続いたことを書き込みましたが、
今度は出張続きです。

先週は豊橋、今日は静岡(山梨)、明後日は牛久。
明日も出張校正ですが、プレゼンが数件あるので、
Tさんに行ってもらう予定です。
朝早かったり終日になってしまったり、
仕事の調整が大変ですが、頑張って乗りきりたいと思います。