アートディレクター西野純子のブログです。
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デザイナーの使命
今回の「東日本大震災」で被災をされたみなさまには
心からお見舞いを申し上げます。
また犠牲になられた方々に謹んでご冥福をお祈りいたします。

震災に関する様々なニュースに心を痛めつつ、
この1週間、自分の無力さに愕然としていました。
それでも、少しでも何かできることを、と思いながら
義援金などよる支援活動や、節電のため空調や照明やラジオを消したり、
音もなく暗くても社内の雰囲気だけは暗くならないようにとか、、、
微力ながらやっております。

若いスタッフもそうだと思うのですが、
私自身がメンタルで打撃を受けているので
正直デザインをする上で、
気持ちをコントロールするのも難しいと思うこともあります。
今まで「人々が幸せになるデザインをめざす」ことを
デザイナーとして、自分自身のポリシーとして
頑張ってきたのですが・・・。
この数日、夜中一人で社内に残りながら
デザイン作業していると、ふと「こんなデザインでいいのか?」と
「こんなデザインでみんなが幸せを感じるのか?」と自問自答し、
泣きたくなる気持ちにかられることがありました。

でも、
どんな状況でも、デザイナーとしての使命を果たすべく
プロ意識で仕事していかないといけないですし、
志半ばで夢や仕事や活動を断念しなければならなかった方々の分まで
頑張らないといけないと思いました。

一日も早い復旧復興を心から願いつつ
これからの日本の将来のために、小さくても今できることを
ひとつひとつ精一杯やっていきたいと思います。



地震
3/11に大地震が発生して
今もなお、各地で大変な状況で心配ですが
弊社スタッフは皆無事です。

地震当時は、私はSi君とともに
虎ノ門のお客様のところに打合せに行っていました。
15時からの打合せで、14時45分くらいに着いたので
1Fのロビーでちょっと時間を待っていたところでした。
突然、ぐらぐら揺れ出して「あっ!揺れてる。」「外がすごいよ」と
話していると、いきなり大揺れが来ました。
直下型というより、おおきな揺れがゆらゆらきている感じでした。
ずいぶん長く感じました。
館内放送で「震度5(実際は震度5強)」と知りました。

2回目の地震のときは受付で「どうぞこの下で」と言われて
受付台の下に入れていただきました。
ヘルメットも貸してくださり、本当に助かりました。
アポをとっていたお客様からは「会社の方を優先して」と
おっしゃってくださり、そのまま打合せせずに会社に歩いて戻りました。

幸運にも虎ノ門と赤坂は近くて歩いて帰ることができました。
途中、窓ガラスが落下したビルとか、人があふれていて大変でしたが
私たちは無事に帰れました。

ただ、携帯をドコモ、au、iPhoneを持っていましたが
どれも全くつながりませんでした。なんども会社に電話していましたが
固定電話からもかからずスタッフの安否が気になりました。
メールもつながらない状況でしたが、
途中でUさんの仕事のメールと、
Yさんの「出納簿確認お願いします」のメールを携帯に受信して
「どうやらだいじょうぶそうだな。」とわかりました。

会社に戻って、大きく揺れて怖かったという声もありましたが
倒れたのは私が資料で置いておいたペットボトルと
飾ってあったプリンのカップくらいでほとんど被害もなく、
みんなが無事と知って本当に安心しました。
余震も続き、電車も止まったので、食べ物を買い出しし、
ほとんどの社員が会社で夜中を過ごし電車の再開まで待ちました。

朝、最後に帰る人を見送って、
家に無事に帰ったという報告メールをもらいつつ
ようやく私も帰りましたが、まだ余震が続いているので心配です。